よこしまな者は悪をたくらむ。その言うことは焼き尽くす火のようだ。ねじれ者は争いを巻き起こし、陰口をたたく者は親しい友を離れさせる。暴虐の者は自分の隣人を惑わし、良くない道へ導く。
ある教会にひとりの勧士が登録しました。その方が教会へ登録した直後、以前に自分が通っていた教会の関係者が牧師にこのように言いました。
「牧師さん。その人は怒りだすと牧師さんを凶器で脅かす人です。絶えず用心していなければだめですよ。」
この言葉を聞いた牧師はぎょっとしました。その後、その勧士が時たま贈り物を持って来ようが、教会のためどんなことをしようが、絶えず心の中では「気をつけないとだめだ。そのようにいいことをしていても、一旦怒りだすとどんなことをしでかすかわからない。」と勧士に対する警戒を怠ることはありませんでした。
そのようにして勧士は、その教会で五年間を過ごして神様の働きに忠実で模範になる信仰生活を送って、ある時から地方へ引っ越しすることになりました。その勧士は地方へ引っ越しをした後にも、その地方の教会で熱心に信仰生活を送りました。また、以前の教会を忘れることができず、毎年何回か教会に宣教のために物品を支援するようになりました。
牧師はその時、自分が誤った先入観を持ち続けていたことを悟りました。たったひと言がその勧士に対する誤解を植えつけていたのでした。ひと言の投げる言葉が人間関係を妨害します。「口達者」(チャルマルハダ)ではなく、「よく話さ」(マルチャルハダ)なければなりません。
-純福音家族新聞(ソウル)