私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。いま私が、この世に生きているのは、私を愛し私のためにご自身をお捨てになった神の御子を信じる信仰によっているのです。
アレキサンダー大王が、ペルシャとの戦闘を前にして軍隊を進める時のことです。ある日彼が、行進している兵士たちを見守っていると、おかしな点を発見するようになりました。みんな肩がだらりと垂れ下がったままで、まったく戦う兵士たちのように見えませんでした。よく見ると、彼らは以前の戦いによって得た戦利品をたくさん背負ったまま歩いていたのです。アレキサンダー大王は部下たちの心が戦闘にではなく、戦利品にあるということを悟りました。それで彼は、すぐに行進を制止して兵士たちがかついで持って来た戦利品をすべて燃やすよう命令したのです。
「大きく火をたいて、戦利品をすべて火の中に入れなさい。」
兵士たちはとても不平不満の様子でしたが、大王の命令なので従順しないわけにはいかず、すべて火の中へ投げ入れました。すると彼らはとても身軽になりました。そして、少数の兵士で大勢のペルシャ軍を撃退して大勝利を治め、前に燃やしてしまったものよりも多くの戦利品を兵士たちは分け合い所有することができたのです。
わたしたちキリストの兵士たちも同様です。神様の祝福は、世を捨てずに受けとることができません。世を離れなければ得ることができません。
- 純福音家族新聞(ソウル)